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作家・久田恵さんの「人生相談」のナイスな回答

7月6日 How  are  you  doing?

 昨日、新聞の「人生相談」のことに触れた。読売新聞7/4の「人生案内」、回答者
の1人である作家・久田恵さんの回答が、素晴らしかった。
 それは、悩みの渦中にある一人の女性に寄り添い、深い人間理解に立って、悩み
への対処の仕方を、単刀直入に明快にアドバイスした、理もある情もある名回答と
いってよかろう。愛情に満ちた、これほど適確な叱咤激励=道案内はあるまい。
 相談者も紙上アドバイスを読み、きっと頭の整理が出来、元気に新しい一歩を踏み
出しているに違いない。
 そうあって欲しい、と「人生案内」欄愛読者としては願っています。
   以下に、新聞記事を転載し、当欄読者の参考に供します。相談内容はダイジェスト
しようかとも考えましたが、新聞記事のままを書きます。
      ×    ×    ×
 <相談:小学校低学年の子を持つ40代前半のシングルマザー。仕事が見つからず、
生活が苦しいです。
 実家で暮らしていますが、実家の母とは気が合いません。母は気が強くて私が一日
中、家にいると注意ばかりしてきます。それをストレスに感じて、よく口論になります。
 私は人付き合いも苦手です。人からあれこれ言われても強く言い返せない性格なの
で、いつもいじめらてしまいます。小学校のPTAの役員を引き受けましたが、私には
そそっかしい部分もあり、うまくできるか心配です。
 とにかく、早く仕事を見つけたいと焦っています。収入がないと、いくら家計簿をつけ
て支出を見直してもどうにもなりません。働くようになれば、母ともう少しうまくやれると
思います。どうしたら経済的不安から解放されるでしょうか。どうかアドバイスをお願い
します。>
 <回答:仕事がないのはつらくて悲しいですね。でも、親が働くことは、経済のためば
かりでなく、子育てにも重要です。子どもは、親の姿を見て育ちますから、母親が自立
しないと、子どもも自立しにくくなり、将来、さらなる苦労を背負ってしまいかねません。
 頑張り時です。人付き合いが苦手と嘆いていても、道は開けません。ともかく行動して
みましょうよ。
 PTAで知り合う人には「仕事の話があったらお願い」と頼む、シングルマザーが優遇
されている職業訓練校に行く、、行政などのパソコン教室にチェレンjニする、などなど。
お金がかからずにできることはすべてやって、人と出会う場を持たないと仕事とも巡り
合えません。
 すぐに仕事がなくても、頑張る母の姿がきっと子どもを支えます。実家のお母さんも
応援したくなり、関係もよくなるでしょう。
 40代前半で子どもは小学生、実母と同居中。シングルマザーとしては悪い条件では
ありません。知恵を絞って、今、自分の手にしているわずかな条件も生かし切る、それ
が人生をうまくやるコツだと思います。>         (7月6日 宮崎記す)

行政や消費者団体の「消費者相談」をどう充実させるかを考えている

7月5日 How  are  you  doing

 消費者行政のあり方や消費者団体の活動のあり方についてずっと考えている。

最近は、食品や各種生活用品・家電製品などの品質が向上し、それらに対する

苦情が一頃より目立って減ってきたようだ。反面、金融絡みのダマシやインター

ネットの普及に伴うネット犯罪が急増し、また一方では高齢化や一人暮らし世帯

の増加によりお年寄りの消費者被害が急拡大している。

行政も消費者団体もこの新しい消費者問題の変化に適確に対応しているだろう

か? ノーである。振り込め詐欺が相変わらず蔓延している状況を見ても分かる。

被害に遭うほうが悪いと言えばその通りだが、一掃できる決定打はないものか? 

 社会に目を転じれば、格差問題は根深く、若者の労働環境や雇用環境は改善さ

れず、年金を中心とした社会保障制度の行き詰まりから、国民の多くが将来不安

を抱えて生きている。こうした中での消費者問題である。不良商品を買ってしま

った、インチキ業者に騙されてしまった、といった単純な消費者問題だけではな

いのだ。

 このように考えると、消費者行政や消費者団体の活動に求められるものはかつ

てなく重要になっている。問題は複雑かつ広範に及び、解決困難なものが多い。

 それらに、どのように対応していくか? 法律の整備、悪質業者の監視・締め

出し、消費者教育(啓発)の徹底、そして消費者被害の救済体制の整備がハード

面の必須要件で、それらが時代に合ったものであるかどうか常に見直していくこ

とだ。そしてもう一つ、忘れてならないことはソフト対策としての「消費者相談」

の充実である。

 ところがだ。相談の窓口がこの10年ぐらいでぐいぐい狭められている。独立

行政法人「国民生活センター」は消費者庁に吸収されそうだし、地方自治体では

財政難から相談業務を縮小している。

 民間の消費者団体の相談も機能低下をきたしているようだ。団体自体が存続の

危機にあるケースもあるようだ。国民生活センターはかつて特殊法人であったし、

『たしかな目』(月刊)という消費者専門誌を出版していたが、赤字だというの

で廃刊になって久しい。財団法人「日本消費者協会」は『月刊消費者』を昨年4

で事実上の廃刊にした。やはり赤字が理由だ。

 双方とも消費者相談はもちろん無料で、ともに専門の相談員が報酬を得て相談

に当たっている。月刊誌を中心とした出版物が収益を上げている時代は経営的に

も相談業務は円滑に回っていたが、収益が上がらなくなり業務縮小を余儀なくさ

れた、とおおむね総括できる。

 先に述べたように、消費者相談は一頃よりその内容が複雑で多岐に渡っている。

相談の需要もけっして減ってはいないはずだ。身近なところに相談の窓口があり、

消費者がそこへ出向いて行き、あるいは電話で相談ができることが絶対に望まし

い。制度は効率的でなければならないが、窓口は都道府県・市区町村などで重複

しているぐらいが今日的な状況に合致している。

消費生活上のさまざまな相談ごとがあるのに、生活圏内から相談窓口がなくな

れば、どうなるか? 高齢者・一人暮らしのお年寄りは間違いなく“孤立”する。

途方に暮れるお年寄り、もやもやした気持ちで暮らす消費者の姿が目に浮かぶ。

孤独死だって、消費者相談窓口で救えるかもしれない。今日、消費者相談制度

はそうしたことまでをカバーしていい、私はそう考える。

さあ、行政の、消費者団体の消費者相談の窓口を現状に合った形でどう再充実

させるか・・・。何がしかの試案をまとめたいものだ。

          ×  ×  ×

 話変わって新聞の「人生相談」の欄の充実は素晴らしい。以前にも増して最近、

某紙某紙の同欄を興味をもって読んでいる。人生体験が豊かで洞察力のある作家

などの回答者が、悩み多き人間の、もつれにもつれた人生の糸を明快に解きほぐ

して見せてくれるからだ。それを読み、ものの見方・人生の考え方を一つ学んだ

気になるからだ。

 回答の納得性・説得力には日々濃淡があるが、しかし、新聞の人生相談のよう

な消費者相談が、多数の消費者を相手に展開できれば理想的だと思う。

ポイントは、どんな回答者を準備するか、いかにして人を得るか(商品苦情な

どに対応する企業のコールセンターのスタッフなどではない)である。

人を得て、どんな相談システムにするのか? やっぱりアナログ方式か、いや、

インターネットを利用する手はないか、フェイスブックはどうか・・・などと考えて

いる。                   (7/5夜  宮崎記す)

真っ正直に生きよ、一途な男になれ、と立教高校・渡辺校長の講演

【立教新座高校卒業生への感動のメッセージ・渡辺校長の講演を聞く】


 掲題のメッセージは、東日本大震災によって
2011年度の卒業式を中止した

立教新座高校の渡辺憲司校長先生の、広く若者へ贈る「人生の応援歌」だと私は

思っています。同校のホームページに全文があります。2011324日付け

のものです。万人の胸を打つ名スピーチです。一読の価値、また再読の価値、

大いにありです、ぜひ訪問してみて下さい。

渡辺憲司という名前を聞き立教のあの校長先生だとすぐピンときて、しかも

無料だという講演会を昨23日、藤沢市民会館に聞きに行きました。江戸文化が

専門(文学博士)の渡辺先生は飄々として、昨年のあの震災後を生きる私たち

にとって、そして現代を生きる私たちにとって、何が大事かを自らの言葉で語ら

れました。

僭越ながら一言でまとめれば、被災者と悲しみを共有しよう(少なくとも3

間は喪に服す心情と行動が必要である)、明治以降薄れつつある日本人の精神の

根幹にある慈愛と孝行の心を大切にしよう(親子にかぎらず、上が下を慈しみ、

下が上に孝行するという関係が今日の社会に不可欠である)、と説かれました。

中高校生や大学生の教育にあたる豊富な経験を踏まえ、「いまどきの若者は・・・」

と見くびった接し方をするのは間違いであるとも強調されました。終始解りやす

い言葉で、ユーモアを交えて語られ、教育者としての深い愛情と人間理解が垣間

見えるものでした。

 昨年の立教新座高校卒業生に対する、卒業式の式辞に替わるメッセージは同校

のホームページに掲載されるやあっという間に30万件のアクセスがあったそう

です。メディアでも取り上げられ話題になりました。そのメッセージも教育者と

しての深い愛情で貫かれています。「人生の応援歌」にほかなりません。以下に、

その一部を抜き書きします。文中「くそまじめな男になれ」といった、男に限定

した表現がありますが、立教新座高校は男子校だからです。

< p> 

 (途中略)

悲惨な現実を前にしても云おう。波の音は、さざ波のような調べではないかも

しれない。荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。

 時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向

かって問え。青春とは孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。

大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間

をダイナミックに手中におさめよ。流れに任せて時間の空費にうつつを抜かすな。

 いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。

 いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべは

ない。

 海をみつめ、大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。

 真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。貧しさを恐れる

な。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。

(以下略)                (624 宮崎記す)

「石を愛せ・草を愛せ」の武者小路実篤の『馬鹿一』

6月19日 How  are  you  doing

 明治・大正・昭和を生きた武者小路実篤は「この道より我を生かす道なし、この道を歩く」
という言葉や、独特の書体「実篤」のサイン入りの野菜の絵などでも知られます。
 「新しき村」という共同体を宮崎県木城村に作り(大正7年)、同士と農耕をしながら創作し
思索を重ねた、特異の小説家、ですね。
 その後、村は埼玉県毛呂山町に昭和になって移設され現存しています(10年ほど前にその
表示のある場所は確認しましたが、活動については詳らかにしません)が、「NPO食と農」の
農場を茨城県石岡市に展開していることもあり、初期の「新しき村」で農業をしながら沢山の
作品を書いた実篤には大いに惹かれます。作品は、余計な?情景描写などせず、ずどんと
言いたいことを書く創作姿勢で一貫していて、一言でいえば”実直の思想家”--というのが
私の印象です。

『馬鹿一』という短編は、代表作の一つです。冒頭部分は、こうです。
<・・・本名は下山はじむと言うのだ。はじむと言う字は一の字だ。それでぼくたちは下山の
ことを馬鹿一と言っている。
 これはけいべつして言っているにはちがいないが、愛称でもあるのだ。なぜかと言うとぼく
たちは馬鹿一をけしてにくんではいないからだ。にくめるような相手ではないのだ。めずらし
くお人よしなのだ。人がよすぎるのでぼくたちは馬鹿一と言っているのだ。
 どのくらい人がいいかは、つぎの話でもわかる。馬鹿一はくだらない絵をかいたり、詩を
つくったりしている。・・・>
中略。

<馬鹿一は詩をもってきた。
 「石を愛せ
  草を愛せ
  喜びその内にあり
  石を愛せ
  草を愛せ」
 という詩があったのでぼくはまじめな顔をしてこのあとに、
 「猫を愛せ
  犬を愛せ」
 と書いたらいいだろうと言ったら、
 「ばかだね、君は。」
 とやられてしまった。
 「ぴったりそのとき、そう思ったからかいたのだ。そう思わぬことをひとことも書かないところ
 がぼくの主義なのだ。石のよさが君にわかるか、いつか君は石をひろってくれたが、あのよ
 さがわかれば、ああかんたんにはぼくにくれる気にはなれなかったろう。あのくれかたで、
 君には石のよさがわからないのだと思ったよ。」 ・・・>

余計なことを、テレビでしゃべるのがコメンテーターなりキャスターの性のようで、耳を塞ぎたく
なります。いかがですか、みなさん? キラリと光るコメントがときにあるのですが、特にキャス
ターのしたり顔が、いやらしく、解説番組は見ないことにしています。
ニュースは一次情報だけで結構! 世の中、余計なことが多すぎる! そう思っています。
 
<石を愛せ・草を愛せ>なのです、人生は。
どうやって愛するか? 人それぞれの接し方で、接し、観察し、思い、愛するのです。
                                     (6/20未明 宮崎記す)

ブッポウソウと鳴くのはコノハズクで、ブッポウソウではない

6月16日 How  are  you  doing

野鳥のこぼれ話を1つ。
昨15日の、深沢混声コーラスの練習後、アルト・パートのTさんが「ね、ね、聞いてこの話」と。
「大磯へアオバズクを見に行ってきたの。街外れの大木の上方に、堂々と1羽いたのよ」。
仲間が集まりフクロウがどうの、ミミズクがどうのと鳥談義に。Tさんが図鑑を広げて見せる。
よく出来た図鑑で、PCのマウス様の器具で音声再生箇所をなぞると、声が出る仕掛けだ。

アオバズクの「ホッ、ホッ」をまず確認。ブッポウソウ(仏法僧)というのがいるよね、と話が飛ぶ。
でも、「ブッポウソウ」とは鳴かないんだ、とTさんと私。そう、2人は野鳥の会のメンバーなの。
ブッポウソウは図鑑の音声で「ゲェーゲゲゲ゙」を確認。コノハズクが「ブッポウソウ」なのも次に確認。

ウグイスに続き、ホトトギスやカッコウの鳴き声もそろそろ聞けるかな。特許許可局(ホトトギス)と。
コーラス仲間と、野鳥たちと、さえずり合戦だね・・・・・・などと話が弾んだのでした。
                              (6/16 宮崎記す)