音楽アラカルト2

10月25日

[「仁を修め、義を修め、楽の神髄へ通じる」という『孟子』中の原文対訳]

◆まず、原文は次です。

<孟子曰,仁之実,事親是也。義之実,従兄是也。智之実,知斯二者弗去是也。礼之実,節文斯二者是也。楽之実,楽斯二者。楽則生。生則悪可巳也。悪可巳,則不知足之踏之手之舞之。>

◆和訳は、次です。

<孟子曰く、「仁の実は、親に事(つか)うることこれなり。義の実は、兄に従うことこれなり。智の実は、この二者を知って去らざることこれなり。礼の実は、この二者を節文することこれなり。楽の実は、この二者を楽しむ。楽しめば生ず。生ずればいずくんぞ巳む(やむ)べけんやとならば、足のこれを踏み、手のこれを舞うことを知らず。>

『孟子 中国の思想3』(徳間書店)188p

             (宮﨑記す)