5月9日 How are you doing?
●「東北牧場」をクリックすると、ネット販売しているという同社のHPが
立ち上がります。所在地は青森県上北郡東北町。競走馬を育て、養鶏をし、
野菜の生産・販売をしている農場・牧場です。1987年から安心安全の徹底
こだわり生産をしているというだけあって、充実した生産体制が整いHPも
美しくスマート。ここの卵をネット購入しているとか、ここも良く知ってい
るという人がいるかもしれませんが、一筆書くことにしました。
●昨日8日。同牧場を経営する会社の会長(外国人向けの低額ホテルなどを
多角経営する人)に、縁あって西新宿のオーナービルのオフィスでお会いし、
農業経営について、同牧場の現状について、また食の安全性の問題とかその
他いろいろ森羅万象につき、WEB担当スタッフも交えて意見交換しました。
その話は置いておいて、同牧場の卵をお土産にいただき、興味深々で帰宅
してすぐ「卵ご飯」で食べてみたら、得も言えぬ美味しさだったのです。
もちろんお世辞ではなく、正真正銘の旨さでした。
「うちの卵が一番」という味自慢の生産者の卵をいろいろ食べてきました
が、69年の人生で、これが一番だと感じました。
●赤玉と青玉5個ずつの詰め合わせパックから、まずは赤玉を。カラを割り、
匂いをかぎます。ごくごく自然な卵の香りです。白身・黄身がピンと張って
盛り上がっています。ご飯とかき混ぜると、こってりしてクリーミーに混ざ
り合います。いざ食べます。一口食べて、旨い、と。コクがある、と。自然
なコクの深さ、という感じです。クリーミーさがそのコクを後押ししている
よう。香りと旨味が一体になって、美味しいと思わされます。
●美味しさの素は何か? 餌だろうと想像がつきます。ネット(またはパンフ)
にその説明があります。餌の主要な材料は、自家農場(3ヘクタール)で無農薬
・ 有機栽培するトウモロコシ。安全プラス、何よりミネラル分が豊富な優良
飼料なわけです。これに地元産の魚粉、ホタテ貝の殻の粉末などを自家調合し
た“逸品”だそうです。農場では他の野菜類も作っています。長年100%完璧
な無農薬・有機栽培をしているため、土壌の残留農薬検査をすると、300を超
えるチェック項目で「農薬無検出」だったとあります。トウモロコシの餌とし
ての純正さが分かります。
●飼育環境も、日当たりのいい広くて高い天上の鶏舎と、その外に広がる草地
があてがわれており、雄鶏も同居するというストレスの無い、いわゆる有精卵
を生産する体制が整っています。
以上、卵の旨さは何か――について書きました。食品は、こうなくてはいけ
ない、と改めて感じます。同牧場の宣伝をしてあげようと思って書いたのでは
決してありません。
●ざっくり言って同牧場の卵は、1個300円もするのですから、なまじな宣伝
でこれが売れるわけもないでしょうから。
ネット販売のほか、高島屋で店頭販売もされているようです。興味のある方、
売れ行きを覗いてみる価値、また試しに食べてみる価値はあると思います。
●最後に青玉について一言。殻がうっすらと青色をしています。餌でそうなっ
ているのではなく(黄身の色出しは餌で可能というのがボクの理解)、これは
品種のせい。チリ原産の「アローカナ」種の改良種だそうです。
青玉の味はどうか? 明日にでも試そうと思っています。黄身の色も、薄い
青味がかった色かな? そんなことが、有ろうかな? と想像を逞しくしてい
ます。黄身の色は写真では赤玉と同じようです。
同社のHP、一度、覗いてみて下さい。 (5/9 宮崎記す)