13年の農作業をジャガイモ植えからスタート

3月28日
耕耘機1機MG164フジタ130328

耕運機で土を両側に跳ね上げながら盛り上げておくさん種付けCIMG1676フジタ130328畝を作る


畝の上に5,6センチの穴を掘り種芋を埋める下準備の作業

2013323日 

今年の耕作スタート ジャガイモの種植え

●NPOつくば農場(旧八郷町)での今年の農耕作業がスタートした。お彼岸入りの春暖の日、天気にも恵まれ土色の畑は遠景の緑の山に向かって長々と延び、空気は美味しく胸いっぱいに吸い込む。

この日の主な作業はジャガイモの種植え。参加者は理事長・宮崎さん夫妻、新人の越川さんと2年目の小生藤田の4人。まずは畑の畝作り。「耕運機を使って土を耕しながら土を盛って畝を作ります」。宮崎さんの指導の下、生まれて始めて耕運機のハンドルを握る。後ろ向きに動かし、大きな羽根の刃が回転し、両脇に跳ね上げる茶や黒色の土を見ながら畝を作っていく。しかし、屁っ放り腰でうまく操作出来ない。「真っ直ぐな畝を作っていくには左右のハンドル操作が大事です」。指南役の宮崎さんから声がかかる。そのハンドル操作に意識を集中すると、今度はアクセルの操作加減を忘れてしまい、羽根の刃が止まりそうになる。「アクセル、アクセル」。指揮官から声が飛ぶ。あわててアクセル操作をしエンジンをふかす。息が上がる。同じところを3度ほど往復し、土のこんもりと盛り上がった高さ30センチほどの畝をやっと1列作り終わる。最後に、クラッチ操作をして刃の回転を止めた。安堵し、大きく息を吐く。頬を一筋の汗が流れた。

●次の作業はいよいよ種植え。あぜ道で宮崎令夫人の貞子さんが屈んで包丁を使い、器用に種芋を切って1個を2から3個に分割している。品種は男爵、キタアカリ、ホッカイコガネの3種類。「分割した種芋1個ずつに、へこんだところから小さな芽が出そうになっているのが分かるでしょ。そちらを上にして植えてください」と“副指揮官”の貞子夫人がおっしゃる。芽の部分を探し、土盛りしてカマボコ状に盛り上がった畝の上に、種芋を幅30センチ間隔で、深さ5~6センチの穴を掘って、埋め込んでいく。「植え付けのときにはいつも種に『丈夫に大きく育ってね』と声をかけてやるんですよ」。笑いながら話す貞子さんの声が優しい。土は関東ローム層のせいかとても柔らかく、差し込んだ手がすうーと土に吸い込まれていく。作業中に土中からミミズやハサミムシが現れる。小さなかわいいカエルも。手でつまんでそっと、脇に放してやる。大地は多くの生命を宿しているのだ。


●種植えが済むと、畝の山を幅1メートルほどの黒色のビニール・フイルムで覆う。マルチをかける、と言うそうだ。畝を覆うビニールの両端にスコップで土を掻き上げ踏み固めていく。これでビニールが固定され風で飛んだりしない。マルチをかけることで、畝の土を保温し種芋の芽の成長を促し、かつ雑草を抑える効果、つまり仮に発芽しても太陽が当らず光合成ができないので枯れる、という効果があると宮崎さんが説明するのをうなずきながら聞く。埋めたジャガイモはど