農産物を産直市へ出す素人農業者(NPO食と農)は大変です

10月15日 How  are  you  doing

【主婦連主催の産直市:四谷の主婦会館(Fプラザ)で17,18日に開催】

「主婦連」主催の恒例の秋の産直市が、来る17,18日に主婦会館の前で開かれます。

「農民連」の生産者と一緒に「NPO食と農」も3年前から出店させて頂いています。

秋野菜各種が、収穫したてで市価より安く出品されます。ご来店お待ちしてます。

NPO食と農では、サツマイモ(Lあたり)1100円(予定)ほかサトイモ

などを販売します。

サトイモ、ヤーコンも販売予定で、消費者に喜んで頂ける値段は?と思案中です。

 

【農産物をつくり販売することの大変さ】

値段をいくらにするか、は販売者を悩ませます。今回、この問題はさておき・・・

この悩みとは別に、出品するまでの生産者の苦労たるや並大抵ではありません。

それを書きます。どうぞ、イメージしてください。

<サツマイモの場合>

サツマイモは畝を覆い尽くし絡み合って延びた蔓を切り、畝にかけたマルチを

剥ぎ取ることから収穫し始めます。1株に大きなイモが5本も6本も付いていて、

これを傷つけないようスコップを慎重に突き刺して堀上げます。脚や腰にきます。

1列(NPOでは30メートルほど)も掘ると、バテます。

サツマイモ専業のプロの農家はこれを機械でやります(ボクが知る限りマルチ

剥きだけは手作業)が、週末農業のNPOは人海・手作業に頼るしかありません。

 掘ったもののうち、いわゆる「L」大で形の良いものを選びます。イビツな形や

曲がっていたりするもの、虫食いの跡(ナメクジが這ったような跡とか)があ

るものなど、また3Lや2Lも除きます。消費者が「もって帰るのが重くてイヤ」と

か「小家族だから大きすぎるのはいらない」といった選択をするからです。

 プロの農家は大きさをLMに揃えて規格ごとに市場へ出荷しますが、産直市

に出すNPOでは「売れ筋」のものに絞らざるをえません。

 芋の選別をした後、ここから先が大変です。泥つきは嫌われるので、水洗いを

しないといけません。地主さんの庭先の洗い場を借り11本スポンジで洗います。

50本も洗うと腰に来ます。100本、200本を数時間かけて、同じ姿勢で立って洗

う作業をご想像下さい。今回の出品へ向け150本ほどを洗いました。

 プロの農家は水洗いも機械でやります。キレイな肌(ベニアズマは深紅色)

傷つかないようスポンジが泥を落とす仕掛けになっています。

洗ったらブルーシートの上に2,3時間並べて乾かします。今回は乾かしている

途中、小雨が降り始め大慌て。そして最後、ダンボール箱に詰めて、農場の作業は

ジエンドです。

 このあと宅配便で主婦連気付けで発送(安い宅急便代を確保して)します。今回

は東京のNPOメンバーに預かってもらい、産直市の当日、乗用車で搬入してもら

う手はずを整えました。

 

 <サトイモの場合>

サトイモについて簡単に書きます。サトイモは大きく葉を茂らせた株を、遠ま

わしにスコップを入れて、茎の根元をもって引き抜きます。大きいのは2人がか

りで。次に、株の親芋に一杯付いた小芋をバリバリっと取り外し、芋のボディか

ら延びるヒゲを鋏で切り落とします。作業椅子に腰掛けて人海作戦でやります。

次が、水洗いです。やはり泥付きは嫌われますから。ただしサトイモは