洋上風力発電で原発5基分560万kwを2030年までに発電とは悠長な

5月26日 How are you doing

脱原発を目指すとして、できるだけ環境負荷の小さい発電システムをどう構築するか。
自然エネルギーによる発電技術・発電システムの研究はどう進んでいるのだろうか?
多くの国民がそう思っている。即脱原発というのは短兵急過ぎる。そうも思っていよう。

海洋国日本らしく、「海」を活用すべきと誰もが思っているに違いない。波力はもちろん、
「洋上風力」もある。いささか旧聞になるが、5/15の読売新聞に掲題の記事があった。
環境省と経産省が別々に実証実験をへて実用化を目指すそうだ。なぜ一本化でなく?
それより、目標年度が余りに遅い!  相当イケそうなのに! その記事ベタッと書きます。

環境省は海に浮かべた風車で発電する実証事業を長崎県の五島列島・椛島(かばしま)
沖で月内に始める。陸上より効率が良く、住民への騒音や低周波音もない利点がある。
同省は、有力な再生可能エネルギーとして大規模な導入を目指す。
試験機は羽の直径22メートルの小型のもので出力は100kw。内部が空洞のため浮き、
下部の重り(バラスト)で倒れない。ワイヤで固定して流されないようにする。海底に支柱を
固定する「着床式」に対し、「浮体式」と呼ばれ、政府では初となる。月内の波の穏やかな日
に同県・佐世保の工場から船で運ぶ。
日本では、風の強い陸上の適地は限られるが、四方を海に囲まれている
ため洋上には適地
が多い。水深200メートルまで設置でき、最大出力に対して実際に発電する割合は平均で
陸上20%に対し、洋上なら33%まで高まるとみている。
実証試験で発電の効率や環境への影響、安全性を検証し、来年度には直径約80メートル
の羽根の大型機(出力2000kw)を導入する予定。同省は2016年度の
実用化を目指し、
30年には洋上で原発5基分以上に相当する560万kwまで拡大したいという。
経済産業省も企業などと共同で福島県沖で浮体式の実証試験を計画しており、16~20
年度で143基を浮かべて原発1基分の100万kwを確保するという。

送電をどうするのか。コストはどのくらいなのか。重要な点がはっきりしない。でも原発5基分、
原発1基分の発電が可能というのだから、現実味があるではないか。もっと早くから、こうした
自然エネルギの技術開発が進んでいたらなあ・・・。原発の安全神話に頼ってきた文明に対
する不明が悔しい。そう思う、痛切に。   (5/26 宮崎記す)