野菜の二次成長

3月31日 How are you doing

サツマイモを籾殻の山の中に50kgばかり埋め、また大根・聖護院大根を畑の土中に埋め、
冬越しさせました。12月初めから3ヶ月経った3月中旬、双方を掘り出すと・・・。OKでした。
どれも、地表に近い部分のものが1割ぐらい腐っていましたが、残り9割は、見かけ上ですが、
収穫後のような新鮮な色--サツマは紅色、大根類は透き通るような白色をしていました。

今冬は例年になく寒さが際立っていましたので、少し心配でしたが、この姿を見てほっと胸を
なでおろしました。大喜びで早速ヤキイモにし、またふろふき大根にしようと輪切りにして茹で
てみると・・・、サツマは甘味がなく、大根・聖護院大根は1時間茹でてもふわっとした柔らかさ
に煮上がりません。どれもがそうでした。がっかりです。
仕方なく、サツマは皮をむいて煮て砂糖を加えて大学イモにして、また、大根・聖護院大根は
酢漬けにして食べています。ともに好物。まずまず食べられて、冬越しさせた甲斐は辛うじて
あった、というところです。酢漬けは、大根を薄く銀杏切りし軽く塩もみし、そのあと好みの甘さ
の砂糖酢に漬けるという簡便な調理です。聖護院大根は同じ酢漬けの千枚漬けにしています。

この冬越し法は例年やっていて、保存期間を短くし、なるべく早くということで2月には掘り出し
ています。常温下の小屋の中などでは、気温が零下になり、腐ってしまい保存できませんが、
籾殻の中や土中(50センチ~1メートル)だと相当の保温ができるため、自然力活用の保存
が利くというわけです。

ただ、今年は掘り出しが1か月も遅れました。それが、サツマ、大根ともに美味しさ喪失・成分
劣化につながったようです。真冬でも適当な保温状態で保存すると、芋も大根も生きて「呼吸」
している状態、かつ生きているので「二次成長」する状態になります。
掘り出した芋は、かなり長い芽を出し、また細い根も出していましたし、大根も同様で切り落と
した葉っぱが薄緑色の新しい葉っぱを出し、肌のあちこちから細い根も出していました。これ
が生きていることによる「二次成長」です。芽や葉や根を出しているということは、身に内包さ
れている養分が取られていることを意味します。譬えれば身がスカスカになるわけで、ヤキイモ
はほくほく感も甘さもないはずですし、大根を煮るのにも繊維が固まっているのでしょう、茹でる
のに長い時間がかかってしまう状態になっているのでしょう。

今年の春先は、2月から3月にかけて土日になると天気が崩れるという週末連続で、週末ファ
ーマーはイレギュラーな出動を余儀なくされました。いつもは2月に掘り出していた芋・大根の
掘り出しが遅れたのもそのためでした。せっかく越冬させて農友みんなで美味しく食べようと
目論んでいたのに、アテが外れがっかりです。4月1日。明日の日曜日に出動し、残りの大半
を掘り出します。April Fool。何か起こらないかな。長らく、ブログ休載しました。少し忙しくて。
すみません。また、頑張ります。             (3/31 宮崎記す)