高齢社会とか高齢化時代とか

3月17日 How are you doing

私、いま68歳。「お年寄り」と言われりゃあ、ピンとこず、しかし、やっぱムッとなる。
じゃあ、「高齢者」は? やや一般的呼び方の分、いっそうピンとこず。でも、自分も
ひとくくりで言われる文脈だと、やっぱ違和感を感じる、という今日このごろです。

70歳はどう感じているのだろう? 75歳の人は? とときどき真剣に思ってしまいます。
自分が、少しずつ、そうひとくくりにされても、通念上しかたない年齢に近づきつつある
からでしょうか、書き出しの、感覚をもち始めたのであります。これ、最近の発見です。

さて。高齢化時代ウンヌンが語られるとき、それに何か抜き差しならない、どろっとした
重たい問題があるかのように私には感じられるのです。社会保障費、中でも医療費の
こと(国民医療費が34兆円というのは私は承服できません)などを考えれば、その通り
なのですが、その年代の入り口にある私はまだしも、年代のまっただ中にいる人達の
中には誇り高く、自立し、元気に生きている人たちも少なくないはずで、そんなとらえ方
(どろっとして重たい問題)しないでよ、ほっといてよ、ご心配なく、と反発したい人達も
多いのでは、思っています。

それで私、昨年「湘南童謡楽会」という会を立ち上げ、私たちの心の中に息づいている
童謡や愛唱歌を「みんなで集まり一緒に、心を込めて、思いっきり歌う」ことを目的に、
月例会を開いていることはこの欄でも紹介しました。先日開いた3月の例会でちょうど
半年経ち、会員が120人を超えるまでになりました。うち70人ほどの人たちが3月例会
に参加しましたが、会員は60歳代、70歳代の人たちが中心で、まさしく高齢化社会を
生きている人たちなのです。会は2時間、いつも10数曲を歌唱指導者の指導の下、歌
うわけですが、みなさん心の底から楽しんで歌い、普段の憂さやストレスを吹き飛ばした
かのようにスッキリした表情で帰途につかれます。

こんな「人との人間的な交わりを通し喜びを見出し」「心地よい時間を享受する」活動を
基点にし、日常化していくことで、いよいよ健康で充実したそれぞれの生き方を不動の
ものにしていっていただきたいと願い、私が担う(スタッフ不足で他にいない)司会進行
の中で3月例会でも、そんな趣旨のことをちらっとしゃべりました。休憩時に共感の声を
いただき、このスタンスが運営の基本だし、会創設の志は正しかったのだと確信を深め
ているのです。学生時代からの習性で、いろんなことをやるのが身に染み付いている
私ですが、「高齢化時代を引っ張っていくぞ」(この文脈では高齢化時代と言うしかない)
といよいよ決意を固めています。で、月例会は3月は新加入者が7人、大雪の2月29日
にも3人もあったのです。

3月の会で最も心に残った歌は、『森の水車』(清水みのる作詞・米山正夫作曲)でした。
昭和16年の歌です。コトコトコットン、コトコトコットンのリフレインのある、あの歌です。
この3番に「もしもあなたが怠けたり 遊んでいたくなった時 森の水車の歌声を 独り
静かにお聞きなさい コトコトコットン~~」とあります。めったに3番は歌わないので、
凄い歌詞じゃないか、いい歌詞だなと、改めてほれ込んでしまいました。怠けたくなった
ときの自己応援歌だと。私なんかの、怠け者の自己鞭撻の歌だと。

そんなこんなで、どろっとした重たい感じの高齢化時代という、十束一からげの受け止め
方や認識は正していかないといけないと思う、今日このごろです。「よれよれ・もたもた」は
誰のことなの? 「知恵も気力もない」のは誰のことなの? とわが歌仲間は反論するはず
です。「エネルギー不足」の日本社会に対し、70歳、80歳といってもまだまだ「森の水車」
を回し続けるんだよ私達、ってわが歌仲間は意気軒昂なのです。
                                
湘南童謡楽会。4月は19日(木曜、午後2時開演。於・藤沢市労働会館)が例会日。興味の
ある方、のぞいてみて下さい。              (3/17夜 宮崎記す)