薬「ワウファリン」のバッティングが致命的なダメージとなり友人入院

3月7日 How are you doing

医者の処方で、ワウファリンという血液をサラサラにする薬を毎日3回飲んでいるA君。
風邪気味というので、以前、医者に処方してもらい飲み残していた風邪薬(抗生物質)
を飲んだら、ワウファリン効果が異常に高まり、月1回の定期診断に行き、血液検査を
すると、「血液サラサラ」の度合いが「危険域」にまで達していることが分かり、そのまま
緊急入院させられた、というので今日、東京のK病院を訪ね見舞ってきました。
ワウファリン効果が異常に高まっているのは、定期健診で検査するまでは、本人には
分からない(見えない)ので、うまい時期に定期健診がセットされていてA君、助かった、
という形でした。

危険を平たく言えば、サラサラになりすぎた血液がどこかの血管の血栓を溶かし、溶か
された血栓が例えば脳へ飛び脳血栓を起す危険性が、とても高かった、というのです。
ワウファリンを服用する人は、動脈硬化などが進んだ60歳、70歳以上の筆者世代には
結構います。動脈硬化にも対応し、血液サラサラも適度に維持することが求められるわ
けで、その良いバランスを保つために、患者個々に何ミリグラムの薬を処方するかが、
医者の判断(勘所)ということのようです。

A君は、そのバランスが体調に従いほどよく維持されているかどうかを毎月の診断で、
チェックを受けていたところ、ワウファリンとのバッティングが最悪と言う風邪薬をうっかり
服用してしまい、生命にかかわる危険が惹起されるレベルまで血液サラサラが進行して
いたのです。医者が真っ青になる状態だったようで、「ほんとに危なかった。あなた運が
強い」と胸をなでおろしていたそうです。患者による薬のバッティングミスがあったとはいえ、
医者が自分の判断でワウファリンの量を決めていたのですから、慌てたのも分かります。

翻って筆者の、薬です。血圧抑制の薬を2種、もう10年ばかり飲んでいます。アムロジピン
とミコンビの2種。A君を見舞う前のこの日の朝食で、女房と「薬のバッティング」について
話し合い、筆者も保持していた、肩痛の痛み止め薬などをすべて廃棄しました。
ついでに、薬局がくれる血圧薬2種の説明書を読みました。アムロジンについて、注目の
注意点が1つありました。
アムロジンの説明はこうです。「狭心症の薬です。血圧を下げる薬です。血管を拡げて、
血圧を下げる薬です。グレープフルーツ・ジュースは、この薬の作用に影響しますので、
服用時は飲まないで下さい。以下略」。グレープフルーツが、筆者にとって10年で始めて
強く意識された瞬間でした。「注意しないとイケナイぞ」と。

病院帰りに、「食と農」の運動をしている友達2人とお茶しながら、A君の教訓を共有しま
した。すると1人がこのグレープフルーツの情報を知っていました。ちゃんとしている人間
もいるんだなと。                   (3/7 宮崎記す)