『100歳までボケない101の方法』の「運動して脂肪細胞を太らせない」

2月13日 How are you doing

アンチエイジングという言葉が盛んに聞かれるようになりました。ブーム

の感あり。本もいろいろ出ています。表題の本を上京のついでに買ってみて、

斜め読みすると、101の方法の99番目に「運動して脂肪細胞を太らせない」

がありました。本は、白澤卓二・順天堂大学教授著の『100歳までボケない

101の方法』(20109月発行)。前回書いた甲田医師の「肥満を避けよう」

のアドバイスのある『あなたの小食が世界を救う』という本が1999年発行

なので、太ってはいけない、というのは江戸時代にも貝原益軒が「腹7分」

を『養生訓』の中で言っていることを見ても、古くからの医学的“定説”と

言っていいのでしょう。そのワケが科学的な研究によって近年、急速に明ら

かになってきているということでしょう。

 白澤教授の99番目のアドバイス「運動して脂肪細胞を太らせない」の詳細

(科学的根拠)は同書によると、こうです。

 

 <脂肪細胞が分泌しているホルモン、アディポネクチンの話はレッスン1で

しました。アディポネクチンは日本で発見されました。アディポネクチンは、

動脈の中で傷ついた箇所を見つけると素早く入り込んで傷を修復してくれます。

動脈硬化によって、傷ついた血管を治してくれるのです。さらに、肝臓や筋肉

に働き、脂肪を燃やすように指示もしてくれていました。

 このアディポネクチンの量を測ってみると、年齢が高くなると少なくなって

くるのですが、三浦敬三さんと板橋光さんはその量が著しく高かったのです。

お二人とも動脈硬化が年齢相応に進んでいたのにもかかわらず、心筋梗塞や、

脳卒中を起こさなかったのは大量のアディポネクチンによる働きがあったので

はないでしょうか。

 アディポネクチンは脂肪細胞が分泌しますが、脂肪細胞が太ってくると分泌

しなくなります。脂肪細胞を太らせてはいけないのです。脂肪細胞を太らせな

いためには、なんといっても運動です。三浦さんも板橋さんも生涯にわたって

運動を欠かしていませんでした。これが良かったのです。やはり健康長寿には、

運動は絶対に必要です。>           (213 宮崎記す)