2月8日 How are you doing
表題の、オランダの海に対する治水の国家プロジェクトは、目新しい。
ご存知の方もいるでしょうが、私にとっては寝耳に水、の驚き、新聞の
切り裂き記事を遅まきながら読んでいて、キャッチした旧聞情報です。
いつものように、書き出して己の記憶に止めるための作業をし、皆さん
の参考に供します。読売新聞12年1月12日の第1面「列島再生 災害
に強い国土・後編」の、以下の記事です。
オランダ南部の人口約5000人の村ワスピック。フランスが源流のムー
ズ川から分岐し、ベルフセマースと名を変えて流れる川から2km離れた
2haほどの高台で、重機が土をならす。そこが河川敷で代々酪農を営む
マルク・ブルックマンさん(35)の自宅と牛舎の移転先となる。
1970年代につくられた高さ6mの堤防を2・5mに削る。「どんな増水も
堤防で止める」という従来の発想を改め、増水時には左岸の牧草地が遊水
地となり、下流部の被害を減らす仕組みだ。ブルックマンさんは「自宅や
牛舎は守られる。新たな出発だ」と牧草地の一時的水没を容認する。この
地で酪農を続ける8世帯すべてが政府負担で高台に移る。2015年の事業
完成後、牧草地に溢れた水は川から3kmの場所に新設する堤防で止める。
国内39か所で23億ユーロ(約2250億円)をかけて進む同種の事業の
基本方針は「できるかぎり自然を生かす」。国土の約4分の1が海面より
ひくく、大河の三角州にあるオ