野性動物は「体内で放射性セシウムを1年半で半減」させる

11月25日 How are you doing

身辺落着かず体調芳しくなく1週間ばかり新聞を溜め読みすると、あったあった、
いくつかの芳しい記事が。その中から、次をどうしても書いておきたくなりました。
読売新聞11月18日の、表題の記事。人が飲食物を通して摂取した放射性物質
は排泄作用や新陳代謝を経て相当部分が対外に出る、といわれていましたが、
記事は、野生動物では、放射性セシウムは1年半で半減するというものでした。
以下です。読まれた人もいるでしょう、旧聞ですが、全文を引きます。

東京電力福島第一原発事故直後に野生動物に大量に取り込まれた放射性セシウム
137の量は動物が原発周辺の食物を摂取していても約1年半ごとに半減し、最初
の5年間で8分の1以下になる可能性が高いことを大阪大学の中島裕夫助教が突
き止めた。原発周辺地域の野性動物や住民の内部被爆の状況などを知る手がか
りになるもので、17日、神戸市で開かれている日本放射線影響学会で発表した。
中島助教は、マウスに半減期が約30年のセシウム137を含んだ水(体重1グラム
当たり1キロベクレル=1匹あたり28キロベクレル)を一回だけ飲ませた後、時間
経過とともに体内に残る量を調べた。
心臓や腎臓など大半の臓器では、摂取後すぐにピークを迎えたが、1週間後には
25分の1以下、2週間後には120分の1以下になった。
しかし、筋肉では減り幅が小さく、約2週間後でも4分の1程度残ることが分かった。
この結果をもとに、原発周辺のイノシシなど野生動物が毎日セシウムを含んだ食物
を摂取した場合を計算すると、体内のセシウム濃度は最初の5年間、約1年半ごとに
半減した。                   (11/25  宮崎記す)