アイロンをかけた

10月17日 How are you doing

朝起きたら、一番でアイロンかけをした。お昼ごろから2つ3つ用件が入っているのが
分かっていて、神さんも忙しいスケジュール気配だったため、こりゃあ、自分でやらなきゃ
イカンかと自然と思って。いや、そんな気分で、率先してアイロンかけをしたのは人生
初めてのことだった。仏心がきざしたのか。
シャツ1枚、以前にも何回かやった経験はある。なんてことはないのだが、ビューティフルと
いうわけにはいかない。中でも襟は難しい。袖口と胸のボタンのある一列もそれなりに。
かけ終わると、ぶら下げて行って「ほら」と神さんに見せた。一瞬ののちにそれと判った
神さんが「やれば出来るじゃない」と一応、労ったあと、「襟とボタンのところがキレイにやれ
れば一人前ヨ」と。ンンそうだな。その通り。いつか、あんたより上手くなって見せるけん、
待っとれヨ、と思った。
女房にずっと押し付けてきたアイロンかけ。ああ、それぁやっぱ、褒められたことじゃぁ
ないな、と思った。それだけ。それ以上はなし。そして思った。アイロンかけって、バカ
にしたもんじゃない、結構楽しいじゃないか。なぜって「非日常」だから。とすると、オレ
の周りには非日常がいっぱいあるぞ! いろいろ楽しんでやってみるかと、少しだけ
思った。そんな朝体験をした。

夕方、神さんの靴のショッピングに付き合わされた。アッシーくんのついでに。いやはや、先に
見定めていたというのに、それでも、1時間、いや正味2時間ぐらいかかったかな。まあ、
よくあれこれ、選ぶもんですね、女というのは。でも、文句一ついわず、じっと待てた。
最後、ショルダーバッグ選びを手伝ってやる「余裕」まで自然と出せた。
いや不思議、不思議。こんな経験、人生初めてであった。「自然と生きる」(俳句ブログ)
に書いたけど、「老境」かな。朝の仏心と合わせ、やっぱ老境は本物かも。明日早朝発
で畑に行くんだけれど、この心境、ぜひ書いておこうとワードを叩いた次第。
                               (10/18  宮崎記す)
ps)オレなら、靴選びは3分。自慢じゃないが。背広だって5分だね。時間がもったいない、
なんて感覚じゃなくて、そうしたことは直感主義なんだ。おっつ、これだ、と選んで、あとは
サイズを合わせて終わり。では、ご同輩、良い夢を。