湘南童謡楽会という「歌って快感を得る」会をスタートさせます

10月11日 How are you doing

永六輔さんが、かつてNHKテレビ(人間講座)で「人はなぜ歌うか」というタイトルで
その解析をしたのは8年前のことでした。その答は「快感を得るために歌う」でした。
それ以来、私は湘南地域の声楽家やコーラス指導者と「歌って快感を得る場」をどう
作るかを研究してきました。
「音楽と子育て」というテーマの研究もその間に差し挟み、わらべ歌の研究で高名な
遠野市の阿部ヤエさんを訪ねるなどの活動を「湘南童謡楽会」(宮崎が代表)という
組織名にして続けてきました。そして3・11。「湘南童謡楽会」は被災者支援をしよう
と主催者になって、6月に鎌倉で、7月に藤沢でチャリティコンサートを開きました。

「湘南童謡楽会」は、そのとき合計約200名の参加者の方々に向って宣言しました。
童謡や愛唱歌や歌曲を、会場に集まったみんなで、心を込めて思いっきり歌う会を、
10月に立ち上げますと。快感を得るためにも、辛さや悲しさを乗り越えるためにも、
「みんなで歌うこと」が何よりも効果的だと考えたのです。
その準備が整い、明日12日午後2時より藤沢市労働快感、いや労働会館で第1回目
の月例会を開きます。11月にも同所で、12月には鎌倉生涯学習センターで開きます。
歌唱指導者が曲想や作曲家・作詞家などについて、あるいは必要に応じて「楽典」に
ついても明解かつ軽妙なコメントをしながら、月替わりで毎回20曲ほどの名歌を参加
者たちが大合唱する、という「楽会」です。

日本には優れた童謡、愛唱歌、歌曲が五万とあります。国民歌ともなった『故郷』ほか、
今の季節で言えば『里の秋』、『小さい秋見つけた』、『焚き火』などなど、また歌曲なら
『荒城の月』、愛唱歌なら『知床旅情』など枚挙にいとまがありません。しかし、歌わなけ
れば、宝の持ちぐされです。そうしたことも視野に入れて、「楽会」を続けていきます。
参加者に、名歌をみんなで歌う楽しさを再発見し、みずみずしい感性・感動する心を取
り戻す一助にしてもらいたいと願っています。
一部メディアもこの活動を記事として取り上げてくれました。そのおかげもあって100人
ほどの市民から入会申し込みや問合せの電話がありました。明日の1回目、はたして
何人が参加するか分かりませんが、高齢化の進む今日、「楽会」の活動に賛同する人
たちは沢山いるのではないか、と期待をかけています。

参加費500円(ほかに年会費1000円)の会、興味と時間のある方、一度のぞきにきま
せんか? 日程などは私のブログ「私憤公憤・放言方言」のindex(見出し)のコーナー
にあります。                (10/11 宮崎記す)