写譜して学んだバッハと「空気エンジン車」を開発した豊田自動織機

9月25日 How are you doing

表題でお分かりの通り、今日は、「餡子2つ」の話題とします。
音楽の父、ドイツのバッハは、音楽一家に育ちます。オルガニストであった兄が
写譜して集めた先人たちの名曲の楽譜を、兄に隠れて夜、こっそりと取り出し、
同じように写譜して自分の楽譜をつくったそうです。写譜することで音楽を学んだ
のですね。分かる分かる。小説家を志す人たちが名作を書き写し、名文を学ぶ
ように。バッハは写譜を、屋根裏部屋で月光を頼りにやったんだろう、きっと・・・
なんてロマンティックな想像をする私です。

この欄で、ときどき新聞記事などをダイレクトに抜き書きしますが、そうすることで
記事が私の頭にしっかりと記憶に残るというメリットがあります。原稿用紙の升目
を埋める作業ではありませんが、キーボードを叩いても残ります。原稿用紙レスの
時代、こんな作為が必要かも。この空気エンジン車の話もそんな目的で書きます。

記事は、日経9/23朝刊。以下です。
豊田自動織機はガソリンや電気を使わず、圧縮空気を動力源にした空気エンジン
車「KU-RIN(クーリン)」を開発した。同社の主力製品で世界シェア首位のカーエ
アコン用コンプレッサーを使ったのが特徴。小型・軽量で出力が高く、9月上旬の
テスト走行では時速129.2kmを達成した。今後、ギネス世界記録に申請する。
22日報道陣に公開した。空気エンジン車はボンベ内の圧縮空気をコンプレッサー
に送り、膨張させて動力源にする。技術力向上を目指す若手社員の「部活動」の
一環で、同社として実用化は計画していない。
KU-RINはすべて手作り。3輪の1人乗りで全長3.5m、幅0.8m。ボディはカ
ーボン製で重さを100kgに抑えた。開発チームは今後、水中走行ができるタイプ
の試作も検討しているという。                   (以上)

空気エンジンは、目新しい技術ではなく、ネットで調べたら、鉄道、航空機、魚雷、
工具などに幅広く利用されていることが分かりました。部活動で開発した技術者
たちも先人たちの技術に学び、新しい物を創造しようといているのですね。自動
車のエンジンとして実用化するには、さまざまな障害があることが想像できます。
それらの問題点がクリアーされた暁には・・・と想像してしまいます。超エコカーの
の出現を。空気で走る車。夢の車! ですね。    (9/25  宮崎記す)