これは凄い!「セシウム除去 最短15秒」という日経新聞の情報

9月23日 How are you doing
 
表題の見出しの日経新聞9/21朝刊の記事。眼を皿にして読みました。
「磁石持った微粒子使用」「慈恵医大」の小見出しもある記事、以下です。

東京慈恵会医科大学の並木禎尚講師らは磁性をもったナノ(10億分の1)
メートルサイズの微粒子を使い、放射性物質を効率よく除去する方法を
考案した。海水や牛乳、血液の液体成分から、最短15秒で99.9%取り除
けるという。東京電力福島第一原子力発電所の放射性物質で汚染された
水や土壌の除染などに役立つと見ている。
がんの治療薬を患部に届けるDDS(薬剤送達システム)のために開発した、
直径70~80ナノメートルの磁性結晶を使った。化学物質で覆ってからセシ
ウム吸着材のプルシアンブルーやゼオライト微粉末をくっつけ、直径200~
400ナノメートルの微粒子とした。
実験では試験管内で非放射性のセシウムを入れた海水と牛乳、牛の血清に
別々に混ぜ、市販品と同程度の強さの磁石を近づけた。すると15~60秒で
99・9%のセシウムを回収できた。
ゼオライト鉱物で放射性物質を除去する従来法では回収が難しく6時間以上
かけて沈殿を待つ必要があるという。今回の方法は微粒子によって表面積が
増え吸着効率が上がるほか、磁石で容易に回収でき維持管理も容易だとし
ている。

記事は以上で、実際にどう使うのか、あるいはコストはどうなのか、といった
説明がなく、いまひとつはっきりしない情報ですが、面白いのは間違いないと
言えそう。ナノ技術の可能性、さらには先端技術の実用面での多用性もまた
面白い。除染での実用化の記事を待ちつつ、情報をほじってみなければなり
ませんね。                 (9/23 宮崎記す)