茨城県小美玉市で作っている米の「安全」確認ができいよいよ収穫

9月17日 How are you  doing

★茨城県小美玉市の田圃で、週末農業の有志(NPO食と農のメンバー)が30aの
水田を借りて「米作り」をしています。今年で16作目の22年産米をまもなく収穫
します。あと1週間ばかりで、新米が食べられるぞ! とワクワクです。
放射能汚染が心配でしたが、茨城県による全県全地点での放射性物質の線量
検査の結果、小美玉市では放射性セシウムは「検出せず」(8/30)でした。県も
同日、出荷OKの宣言を出しました。「検出せず」の内容は、検査下限値が20Bq
なので、それ以下ということです。もしかしたら19Bqかもしれず、あるいは0以下
かもしれない、ということを意味します。
食品衛生法の暫定基準は、米は500Bqなので、この検査はひとまず安心できる
ものと見ていいでしょう。なお他の放射性物質もありますが、例えば放射性ヨウ素
は半減期が8日と短いため問題ナシ、と見ていいですね。原発から遠く飛散する
放射性物質としては食品の安全性を考える上では、放射性セシウム134・137を
検査すればまずは問題ない、というのが一般的な考え方です。

★ついでに、茨城県石岡市のNPO農場で作っているサツマイモはどうか。これも
県の検査で、すでに放射性セシウムは「検出せず」の結果が出ています。ジャガイモに
関してはさる7月、「財団法人 日本食品分析センター」に依頼しNPO独自の調査
をしましたが、この欄でも書いた通り放射性セシウム・放射性ヨウ素とも「検出せず」
の結果となり、県のサツマイモでの検査結果と符合します。サツマイモについても
独自の検査をやるつもりでしたが、先行してなされた県の検査で(近くの畑のイモ
いうことになりますが)安全確認は出来た、と見てよく、独自検査はナシにします。
今月中旬から収穫し順次、産直での供給、そして東日本大災害被災地への農産
物支援を開始しようと計画しています。

PS)茨城県小美玉市の田圃は借地で、数年前から近所の農家にコンバインによる
収穫と、脱穀を依頼しています。昔は、20人もが出て稲刈りをし、稲架(はさ)掛けを
して米を自然乾燥させて脱穀(してもらう)、という手間をかけて楽しんでいましたが、
稲架が台風で倒れたりといった厄介ごとが出たり、一方メンバーが高齢化してきた
ことなどのため、現在では「田植え」とその後の耕作管理(草取りとか、畦の草刈り)
を有志がやる、という状態になっています。実は、ここにも農業の高齢化の問題の
一端が出ているのです。
「米作り」は米の字が「八十八」と書くごとく、苗作りから脱穀までの作業は大変なの
です。小生は、今年の田植えにも用事が重なり出られませんでした。費用の分担金
だけ出して、自作という名の新米を食べる・・・わけです。グシュっ。
                                 (9/17 宮崎記す)