三陸のカキ養殖を高台で

9月16日 How are you doing

三陸のカキ養殖に関する、今日16日の新聞のニュース・話題を2つ。

★読売新聞(1面)→→カキやホタテの養殖を高台で行うアイデアが三次補正
で文科省により研究課題として予算化される。三陸沿岸のカキ・ホタテ・ワカメ
などの養殖をどう復興させるかは、政府の「復興の基本方針」中の水産業復興
策の中心テーマであり、文科省は全国の大学や研究機関の技術や情報を結集
して陸上養殖の技術開発に乗り出す。同時に、海藻の成分を活かし化粧品とか
バイオ燃料製造など新しい産業の創出も目指す。
高台で水産物の養殖や新産業を生み出そう--といったアイデア。決して夢で
はないだろう。マグロの養殖は不可能とされたアイデアを近畿大学が実用化へ
こぎつけたのだから。水産国・日本の実力の見せ所だ。
三次補正でどのくらいの予算がつくか、そこに注目だ。

★日経新聞(31面)→→東北のカキ養殖再生支援のボランティアツアーの募集。
旅行大手トップツアーの企画で、宮城県気仙沼市のNPO法人「森は海の恋人」
と組み、現地で港湾のがれき撤去や養殖イカダの整備などを手伝う。ツアーは、
2泊3日の日程で料金は48,000円。定員20人。トップツアーは5月に復興支援の
ボランティアツアーを開始し、既に3000人以上が参加しているという。
NPO「森は海の恋人」は有名。森を自然豊かに、土を豊穣に、水系をミネラル分
豊富に保つことで、養殖を含めた海産物が美味しく多収となり沿岸漁業が栄える、
という自然の循環を大切にする生態系運動を進める団体だ。トップツアーの企画
を支えるのがこのNPOと言っていいだろう。
翻って、われら「NPO食と農」。さあ、この2つの話題にならって何ができるかだ。
イモ類を三陸に贈る農産物支援を、計画通りにまずは実施することだな。それに
プラスして何ができるか! 知恵を絞らねば!     (9/16 宮崎記す)