1月26日 How are you doing
【食と農シンポジウムⅡ2/21。参加者募集中。定員あり急ぎ予約を】
講師は、群馬県渋川市の「針塚農産」(ネットを見て下さい)の針塚藤重氏。
「菌耕農法」(「月刊消費者」11年1月号を見て下さい)で野菜を作り、自作
野菜を原料に調味料無添加の「本当に美味しい漬物」を作り三越などへ
直販する高級漬物作りの名人(東京農業大学客員教授)。作り方の極意
そして、農業の「6次産業化」の重要性を語ります。
2/21.午後2時。東京立川市・市民総合女性センター。参加費500円。
申し込み:電話で「NPO食と農」理事長宮崎(0467-31-3054)へ。
シンポジウムはシリーズ。Ⅲは3/29、千葉市文化センターで。講師は、
成田市の、有機野菜の卸販売をし年商3億円(傘下生産者は1300人)
の石井吉彦さん。午後2時。参加費500円。こちらの申し込みもどうぞ。
シリーズで「農業の元気化・見える化。6次産業化」を高らかに訴えます。
また「農業の元気化」については、NPO食と農理事長・宮崎が会場費
無料の東京飯田橋の東京ボランティアセンターで、2月より随時、無料
講演会を開く計画です。日本の農業の現状を交え「元気農家」について
語ります。詳細決まったら、当サイトでご案内します。ご期待下さい。
さて。前回記事「農家の高齢化をどう捉えるか」のテーマの続きを以下に。
農家の高齢化は、担い手が必要な限界を超えて少なくなるのなら大問題
です。で、全国で休耕地がこの10年ばかりの間に急速に増えて40万ha
ほどになっていて、これは農家が高齢化してもう農業労働に耐えられずに
耕作を放棄した結果だと見ることもできるでしょう。事実そうだという部分も
あるでしょう。しかし労働に耐えられないことはないけれど、耕作地が遠い
とか土地が悪いとかで、そこで作付けをし稼がなくても他で得られる収入で
なんとかやっていける(兼業農家なら特にそうでしょう)といった事情で耕作
しない、といった状況にあると見る方が当たっている、とボクは見ています。
農家は耕作しない土地を草ぼうぼうにすることに強い抵抗感をもちつつも
借りてくれる人がいれば、貸して土地を活かしたいと願っているはずです。
で、一方では、強い農業経営をしている基幹農家は規模拡大を希望してい
るのですが、自分の主戦場からあちこちに離れた休耕地を借りて規模拡大
(非効率な規模拡大)をするわけにいかないと多くが考えています。偉大な
ミスマッチではありませんか。規模拡大を希望する農家は全国にいて実際
に条件があえば、休耕地を含め借地や農地買取により規模拡大しています。
その条件が合わないために、多くの農地が耕作放棄されているのが実情だ
とボクは見ています。偉大な農政の貧困ではありませんか。
すなわち高齢化が進んでいるのだから、耕作放棄地の増加は仕方がない、
その高齢化も構造的な問題なので仕方がない、と考えてはいけないという
ことです。上記の実態を踏まえて、飛び飛びの放棄地をどうとりまとめて活か
すかに行政の知恵が絞られれば、高齢化だから仕方がないなんてことには
ならないのです。そうしてはいけないのです。規模拡大を望む農家の中には、
行政がそうした環境整備をして「農家誘致」をしてくれれば直ぐにも耕作し始
める、少しばかり主戦場から離れていても「支社」を作る形で始める、と言う
ところがたくさんあります。
高齢化の問題はそう受け止めつつ一方で、若い担い手の参入や育成を図る
ことが必要なことは言うまでもありません。先ごろ政府がアドバルーンを上げ
た「就農者支援策」の一つに、新規就農者に年間100万円の支援金を5年間
支給する計画が明らかにされました。計画の詳細は分かりませんが、一言で
言えば、この手の政策は的を得ていることは事実でしょう。本当に、強い農家
に育ってくれないといけませんが。なので、金の支援だけでなく適切なコンサル
ティングをしたりサジェスションを与えることがより重要になります。それが出来
るかです。ま、コメ農家に一律10a15000円の直接払いをするというバラマキ
とは違い、意味のある支援策と言えるでしょう。
am10:24 Good Luck everybody