食と農シンポジウムまで32日/大手米卸が来年から中国で米販売

12月20日  How are  you doing

【食と農のシンポジウムまで32日。参加募集中。開催要領12/15付】

農産物の海外輸出がじわじわ増えている。高品質で美味しい日本産の
農産物が海外市場で戦える証拠だが、12/18付けの日経新聞夕刊
にちょっと変った記事が出た。
大手米卸の「木徳神糧」が2011年4月にも,中国大連市に合弁の販売
会社を設立し、国営の大手食品商社の中糧集団(COFCO)から仕入
れて米を小売りする。将来は日本の米も販売する計画だと。
木徳としては、日本では少子高齢化により米の消費が減少しているため
練り上げた精米技術を中国で発揮しつつ,近いい将来、日本から輸入す
る米の販売の地ならしをしておこうということだろう。
日本の米を中国に輸出するには日中両国の認可が必要だ。日経による
と、精米工場の害虫駆除の体制整備などに最低でも1年はかかり,木徳
が日本の米を輸入販売するにはまだ数年はかかる模様だ。

さまざまな形で日本の農産物の輸出が増えそうなことが窺えるニュース
で、喜ばしい。今後そうした輸出実績がどう積み上がり,一方で農産物
輸出のノウハウがそれに慣れない商社などでどう敏速に確立されてい
くか、そこらが注目すべき点だ。
輸出力をもつ農家が輸出を希望しても,彼らは自力でそのルートを開拓
していて、JETROなどに頼りたくても頼れない、といった声を聞く。
昨日19にも根菜類や紫蘇を台湾に輸出している農家のことを書いたが、
その農家もルートの開拓はほとんど自力でやっていると話していた。
JETROどうした、木徳神糧、頑張れ、と言っておこう。

pm11:23  I’m OK