11月17日(火) サツマイモとサトイモの保存の作業

●ユンボで地下1メートルの穴を掘りサツマイモを埋めました

 1週間前に収穫した最上等のサツマイモ約70kgを、天然の状態で保存するため地中に埋める作業を、NPO活動の協力者である石岡市柿岡の農家・宮本建二さんの支援で行いました。宮本さんに、自宅わきの畑の一角にユンボで深さ1メートルほどの大きな穴を掘ってもらい、そこに入れ込んだモミガラの山の中に、米袋入りのサツマイモをもぐりこませるという方法を取りました。イモの上の厚さ30センチほどのモミガラの上に土をかけ、その上にシートをかぶせ、シートを土で押さえて完了です。土をかけるのもユンボでやったので、あっという間の作業でした。毎年スコップで穴を掘ってイモを埋め、上に稲ワラなどをかけ土で覆うという方法でやっているのですが、春先に掘り出すと大半が腐敗していて、サツマイモの天然保存は我々NPOにとって、大きな課題となっています。収穫後ほやほやのイモを米袋に入れ、モミガラと土で覆うという、初めてトライしたこの方法の成功を祈るばかりです。

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●サツマイモの保存は摂氏12度前後が適温といわれます

秋に収穫するサツマイモは、冬場の保存スペースを摂氏12度前後に保たないとデンプンが腐るとされます。「保温庫」をもつ生産者や流通業者は、保温庫で温度コントロールをするので春先までイモを出荷できますが、電気代がバカにならないので我々は保温庫をもたないため、天然の状態でこの温度を保つ工夫をする必要があるのです。宮本さんは保存が厄介なサツマイモは大量につくっておらず、この方法でたぶん大丈夫、と楽観視しています。元公務員で定年後に農家に転じた宮本さんのトライアルに我々も賭けてみました。結果はいかに? 成功すれば来年は思い切って大量のサツマイモを作れます!!

●サトイモも小屋を借りて保存しました

サトイモは、収穫した最上等の子芋をコンテナ2杯分ほどストックしていて、年末へかけて会員からの産直の希望に応えていく体制です。同時に、余った分は保存し来年の種芋にする予定です。で、コンテナ2杯分を笹竹で囲った宮本さん手作りの半地下の小屋に保管してもらいました。ありがたいことです。さらに、我々NPOは、来年から宮本さんの畑の一部を借りたり、隣接の不耕作地を近所の地主さんから借りて耕作する(宮本さんがそこをユンボで耕起して支援するという申し出もいただいています)予定です。全面支援をいただけるというわけで、宮本さんの公務員時代以来、15年のお付き合いのおかげであり、本当にありがたいかぎりです。