9月6日 「子供栗拾い体験」をにぎやかに実施

s-09NPOkuri01.jpg東京の「株式会社ワンアンドオンリー」(森島真弓社長)と「NPO食と農」が協力し、9月6日朝から、茨城県石岡市宇治会のNPO管理の「やさとマロンパーク」に、小学生を中心に9人の子供たちを迎えて、栗拾いをやってもらいました。
参加者は男児4人、女児5人で、4歳の男児以外はすべて小学4年生以下の子供たち。森島社長とダライバーの村岡さんとインストラクターの峰山さんの3人が付き添い。子供たちは、みんな栗拾いはしたことがなく興味津々で初体験を楽しみました。秋晴れに恵まれ、子供たちには忘れられない農業体験・自然体験になったことでしょう。

「八郷マロンパーク」と名付けた栗畑は、NPOスタッフが5日までに下草をキレイに刈り取り、落ち栗がすぐ見つけられるようになっています。栗園を見渡すと、日当たりの良い樹の下に、茶色く熟れた毬栗がばらばらとまとまって落ちています。
栗は日本でもヨーロッパでも太古の昔から食べられていて、栗の種類も数多くあり、子供たちが拾う栗はたぶん「丹波栗」という種類であることを私が話すと、「田圃が隣にあるから田圃栗かと思った」と応じる子供がいました。
いや実は、4択のクイズを出し、①いばらぎ栗、②丹波栗、③エジプト栗、④北京栗、のうちから当ててもらおうと思ったのです。みんなが①に手を上げるので、「ここは茨城県だから、やっぱりみんなそう思うんだね」と私が言うと、「じゃあボク、田圃栗にする」と鋭く反応した子がいたのでした。丹波栗を田圃栗と聞いたんですね。面白いなあ。

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木の枝で目をつついたりしないよう良く気をつけて拾って下さい! と注意点を強調して、栗拾いをスタートさせました。毬栗がぱっくり口を空け、栗がこぼれ出ているもの、毬栗の中に栗が入ったままのもの、とさまざまです。子供たちはあちこちの栗の木の周りに散らばって、栗を拾っていきました。毬栗を足で押さえ、木の枝を削った棒で栗を掻き出す子も。それを手でつかもうとして、毬栗の棘が軍手を通して手に刺さり、あちこちで「痛いっ」と声が上がります。これが栗拾いの醍醐味。生涯、この痛さの記憶を栗拾い体験として子供たちは覚えていくのだろうなあ、と思って見ていました。

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栗を拾うスピードがだんだん速くなりました。初めみんな、ひとーつ、またひとーつ、という感じで拾っていましたが、慣れとともに欲も出てくるようでした。拾うスピードが速い子、遅い子と、違いがあります。これが個性というものですね。NPOのスタッフが自分で拾ったものを遅い子の袋に入れてあげています。
●秋ひと日 栗色に染まる 子の眼   隆行
●子ら九人 兎と亀の 栗拾い     隆行
●毬栗の いつまでも残る 手の痛さ  隆行

途中、樹下のブルーシートに坐ってお茶タイムとなりました。その時間を使って、NPOスタッフの田口さんが試作した塩ビ製の長さ1メートルほどのパイプの先で毬栗をぱくっとくわえ、それにより毬の部分を切り離し、栗の実だけがパイプの中に蓄えられるという道具を披露します。アイデアの面白さに拍手が沸きました。すかさず田口さんに「博士」というあだ名が付けられます。この栗拾いパイプを子供たちが代わる代わる試してみたのはいうまでもありません。

s-09NPOkuri04.jpg記念撮影もしました。タイマーをかけ、フラッシュまでのカウントダウンをしつつ、チーズの替わりに、「びっ栗だぁ」「じっ栗だぁ」「がっ栗だぁ」などのおじさん駄洒落が出ます。秋の軟らかい日差しを正面から受け、賑やかな集合写真が撮れました。
続いて、NPO畑で紫蘇の葉摘み・ゴーヤー収穫、ピーマンの収穫(土日農研からのプレゼント)を楽しみました。

これで午前中の予定を終了、約10km離れたところにある「朝日里山学校」という石岡市の施設(廃校あと)に移動し、あらかじめ頼んでおいた「栗ご飯」の昼食を食べました。お替りをし、子供たちは秋の味覚を満喫しました。

再びNPOの栗園に引き返し、小屋の前の広場で、竹細工をしました。作るのは水鉄砲と竹とんぼ。竹は前日、近くの竹山から竹を切り出し準備しておいたもの。
水鉄砲は・・・・2つのパーツがあり、1つは水を入れるタンク部で、竹筒の節に錐で穴を開けて作ります。もう1つは突き棒で、細い竹の先端にぼろ布を堅く巻きつけ、竹筒の内径にぴたりはまる太さにしてビニール紐で縛りつけます。この突き棒を動かし、水を吸い上げ、次に竹筒を目標物へ向け、突き棒を強く突き出して、水を発射させるという仕組みです。男児たちにNPOスタッフがマンツーマンで付いて指導に当たりました。20分もして
出来上がると、子供たちは畑へ向けて水を飛ばし歓声を上げました。
竹とんぼは、ヘリコプターの羽根にも当たる部品を竹で作るのが最初の仕事。竹のヘラを羽根として、羽根に傾斜を付けるように薄く削っていきます。次に羽根の中央部に錐で穴を開け、ここに竹箸のような脚(とんぼの胴体)を作って突き刺して出来上がり。女児たちが切り出しナイフを使い、羽根を削る工作を慣れないナイフにも恐れず、楽しそうに作っていきました。こちらも20分ばかりで全員が作り終え、とんぼの脚を両手に挟んでグルグルと回転させ、空中に放り出すやり方で飛ばしました。ほどなく飛ばし方の要領を覚え、飛ばしっこに興じました。

s-09NPOkuri05.jpgたっぷり遊んだところでタイムアップ。NPOの女性スタッフが作った「栗坊や」と名付けた面白い民芸品が子供たちにプレゼントされました。栗坊やは、青い毬栗を開球し、そこからまだ未熟な皮の白い栗の実を取り出し、毬栗の毬の部分をモヒガン刈り様の髪の毛にカットし、白い皮の部分を顔に見立てて目鼻を書き入れるというものです。
「おもしろーい」という歓声が上がります。白い色がさめないように何か工夫すれば、商品にもなりそうな逸品。栗坊やは、子どもたちが家に持ち帰って顔を書き入れることになり、大切に紙コップに収納しました。
ドライバーの村岡さんは二種免許をもった練達のドライバー。思い出をいっぱい作った子供たちを乗せ、午後3時半、車が「やさとマロンパーク」を後にしたのでした。
                     (9月8日 文責:宮崎)