9月17日(木) 栗どーんと収穫

9月5日に栗の収穫を始めてから10日余り。栗の実の落下がピークを迎えたというので
(畑の師匠ナガセさんからの連絡)、平日の17日に時間を作り、NPO賛助会員のタカギさんと示し合わせ、私と二人で栗の収穫に出動しました。

kurihiroi1.jpg栗畑は36アール。栗の木の下にざっくりと落ちておりました。昨日落ちたばかり、今日落ちたばかりとおぼしき栗の実は、木漏れ日を受け、光り輝いています。美しい光景です。感動的でした。心の底から嬉しくなりました。
子供のころの潮干狩りを思い浮かべました。ざっくりと熊手で引っ掻くと、アサリやそれに混じったハマグリが光輝いていました。いまはもうない潮干狩りの光景ですが。

午前、午後と、二人で弾け飛んだ実を拾いまくりました。輝き方が足りない弾け栗もあり、虫が食ってないか裏表をひっくり返して見て、それも拾っていきました。それらはたぶん数日前の落ち栗。その間に虫にやられている危険もありましたが、もったいない精神で、栗のために拾ってあげたのでした。

午前中2時間ばかり所要のため私が抜けましたが(石岡市の副市長にグリーンツーリズム事業でのNPOと行政の連携につき建議)、二人で延べ10時間も拾ったでしょうか、合計約50kg拾いました。これをブルーシートに広げ、虫食いの危険性のないキレイなものを選別し産直購入者2人に12kgずつ箱詰めしました。送料込みで6000円×2の収入を得ることになり、ビーアンドエル社とマツシタさんに感謝です。

残りの、虫食いの危険性ありという栗をタカギさんと二人で山分けして持ち帰りました。ご近所にお裾分けし喜んでもらいましたが(すぐ食べていただいた模様)、家に取り残した5kgほどはそれから1週間後の24日に茹でてみると、ほとんどが虫食いという惨状でした。これが栗の不思議。NPO社員のミズタニさんが私たちの数日前に拾って帰った分はすぐ消毒したので、ずっと無事だったと25日に聞かされました。外見はなんともないのに(拾った直後は特に)、なぜ1週間ぐらいで虫食いとなるのかナゾです。どんな経路で虫が実の中に潜入するのか、来年へ向けてよく調べ対処法を確立しないといけません。

このあとのシルバーウィーク中は、土日農研の人たちがローテーションを組むようにして2日間出動しれくれました。ちょうどその日、通りがかりの人が栗を拾わせて欲しいと言ってきて、3kg(1000円)さばけたというのです。連休最終日には栗畑の地主さんからも拾わせていただきたいと連絡があり、まずは実り多い初年度の栗拾いとなりました。

kurihiroi2.jpg17日のブログを見て、一人の詩人という方からコメントがあり、「栗笑む」「笑み割る」という弾けた栗を表現する言葉があることを知りました。私の俳句ブログ「自然と生きる」はいま月に1500人ぐらいの訪問者がありますが、知人以外からは初めての、嬉しい有益情報でした。俳句ブログと言っても日誌の意味も持たせているので、特に俳句にこだわってもいないし、雑俳も多いですが、「よーし続けよう」と思わされました。いま07年7月から始め、3年目に入ったところです。

この日は、栗拾いのほか、NPO農場に家の庭で育てたハクサイのポット苗を70本ばかりやや小さい苗でしたが、移植しました。枯れ木で突っ立っていたトウモロコシも50本ばかり遅まきながら抜き取り、農場の整理もちょっとやりました。まあ、すべて一歩一歩というところです。3年目の来年へ向け畑へ出る会員獲得の秘策を具体化しつつあります。
せっかく立ち上げたNPOが泣きますし、都市民の眼は、心は、いまに農村・農業へ雪崩を打つように向けられる予感がしています。宮沢賢治にもなって、私、頑張る覚悟です。

(9月25日 宮崎記す)