10月20日 How are you doing
「子育て専念か仕事との両立か」の悩みに関し米国調査で「差はなし」
だった――ことを20日付けの読売新聞の「人生相談」で知りました。
そうした調査は日本にもあるかどうか「?」ですが、きっとその記事、
参考になる女性が多いはず。そう思って、調査結果を探す前にアップ
ロードします。このところ、人生相談の記事ばかりで、すみません。
早く手元整理し本筋の「食と農」のこと書き継いで行くようにします。
ボクにも3歳の孫がいて、その母親とこの問題をよく話題にしますが、
子育てをどうすべきか――という課題は、本当に難しいと思います。
これからの日本をどうしていくのか、というテーマの根幹部分なので。
さて、人生相談の記事、以下です。
<相談>
育児休業中で1歳の子を持つ20代女性。仕事にいつ復帰するかで悩んで
います。
私の職場は育児休業が3年取得できます。出産前は、子供が小さいうち
は一緒にいたいと思いました。上司も1年で復帰してまたすぐ妊娠するよ
り、長く休んで2,3人生んでから復帰した方が、気を使わずにすむと言
ってくれました。
ただ、子ども中心の単調な毎日が続くと、社会から切り離された気持ち
になります。子どもはかわいくママ友との時間も楽しいのですが、居場所
のなさを感じます。資格取得や読書で自分を保っていますが、寂しさが消
えません。
子どもを保育園に預けて復帰を早めれば、疲れやストレスは大きくなり、
かわいい時期を身近で見守れなかったと後悔するでしょう。夫も「子ども
と一緒にいてあげて」と言っています。
でも、あと何年もこの生活かと思うと苦しいのです。子育ても主婦も楽
しみたいのに、どうしたら良いのか分かりません。(M子)
<回答> 大日向雅美(大学教授)
お手紙の随所から、母親であることを大切にしようとしている気持ちが
読み取れます。それでいて子育てを心底楽しむことができないのは、なぜ
でしょうか。
あなたは本心では、仕事に復帰するなり、何らかの社会的活動をしたい
と願っていますね。でも子どもが小さい時は母親がそばにいなくてはなら
ないと考えて、本当の気持ちを抑え込んでいるのではありませんか。
そんなあなたにお伝えしたい研究成果があります。出世後から20年近
く、1300人以上の子どもの発達を子細に追跡したアメリカの調査では、
母親が育児に専念するか働くかで、子どもの育ちに決定的な違いは出てい
ません。家族や周囲の協力と良質な保育環境、育児との両立に適した職場
環境があれば、働いている母親の子の成長も、すばらしいということが、
報告されています。
子どもを大切に育てたいと願う一方で、育児に専念する日々に社会から
取り残される焦りと寂しさを覚えるのは親として、また現代を生きる女性
として自然な感情です。この願いを二者択一にするのではなく両立の工夫
をすることが、あなたが子育てを心から楽しめる道につながるのではない
かと思います。
<ボクの印象>
資格取得や、読書で自分を保っている、あなた。立派だなあ。でも、社会
との接点が少なく、寂しいですか、やっぱり。
資格試験に読書に、もそっと没頭してみたら、どうですか? 何かに集中
することはとても大事です、それが出来るときに。いまあなたには、それ
ができる。天恵・天啓、とお思いなされ。没我するくらいに。1、2時間
集中すると、人間は自ずと集中が途切れる。そしたら、子どもさんを抱く。
そんな時間、ハッピー至極ではありません?
老人の入り口の自分など、読書に没頭したくとも、NPOやら、歌の会やらの
活動のスケジュール(10/24はクラシックコンサートを主催します)で
そちらの準備を優先しなければならず、読書は、後回しにせざるを得ないで
す。読書に渇望する日々です。
現状をしっかり見つめ、そこで何をするのがベストか、といった処世訓を
1つ1つの実践の中から、見につけられるよう、M子さん、祈っています。
(10/20昼 宮崎記す)