企業の電子教育とNPOのジョン・デューイ的体験主義教育

5月13日  How are you doing

新聞の溜め読み。大事な記事をやはり読み飛ばさないために、しっかり読もう。
ということで、日経の5/11の夕刊(だったかな)の一面に、こんなのがあった。

『ソフトバンクグループとベネッセコーポレーションは電子教育事業を共同で展開
する。ソフトバンクが多機能情報端末を中心とする小中学校向けの学習システム
を提供、ベネッセの教材を利用できるようにする。第一弾として今夏までに東日本
震災で被災した岩手県内の2つの市町村の小中学校に試験的に導入する。
ソフトバンクの全額出資会社で、教育分野を手がけるエデェアス(東京・港)がシス
テム構築を担当する。米アップルの「ipad(アイパッド)」を生徒1人が1台使い、教
室内の無線LANを使って電子黒板などと連携させる。ベネッセが持つ国語や算数
など教科書の補助教材をソフトとして端末に搭載し、授業で活用する仕組みだ。
授業を進める先生の補佐役として、端末の使用法などを生徒に説明する支援要員
もつける。一連のサービスをパッケージ化することで、公立学校などが導入しやすい
体制を整える。
両社は被災地の教育支援の一環として、今夏にシステムを導入する岩手県の小中
学校では最低1年程度、無償で事業を展開する。他の被災地の自治体からも要望
があれば導入を検討する。教育現場から出てくる改善要望などを反映させたうえで、
本格的な事業展開を目指す』

どういう内容になるか、それがどう有効なのか、実際に見てみないと分からないが、
期待したい。アメリカが大きく先行している感じだが、どうだろう。アプリケーションに
強い、日本的特長の詰まった、あっと驚くコンテンツであればよいが。
この記事の前に書いた、われわれNPO食と農の「ヒナプロジェクト」(鶏のヒナの誕生
の瞬間を子供たちに観察させデジカメやムービーで撮影させ、それを「マイブログ」に
めいめいがアップロードするのを指導する事業)はソフトバンク・ベネッセの電子事業
と切り口が違うが、こうした広い意味の電子教育は一段とスピードを増し一気に普及
していくのではないか。私はそう見ている。そして、それはコンテンツが勝負だ。
われわれのは米プラグマティズムの旗手・教育者のジョンデューイの「体験主義教育」
そのものだし、われわれも「鶏頭とならん」気構えで、ヒナプロジェクトを実践していくつ
もりだ。みなさん、ぜひオファーを。      (5月14日未明 宮崎記す)