茨城県筑波山麓のNPO農場の放射能汚染に関して

3月19日 How are you doing

3月29日に予定していました、千葉市民文化センターにおける「NPO
食と農」のシンポジウム~農業の元気化・見える化・6次産業化を目指して
を無期延期することにしました。先に当欄でお知らせしましたが、再度の
確認です。東北大震災の余波が収まってから改めて千葉で行います。
「流通業として医食同源・究極の野菜を追求する」というテーマ。スピーカーの
石井吉彦さんは変りません。日程決定し次第、お知らせ致します。

東北大震災の影響は神奈川県下にも及んでいて、ガソリンが思うように
手に入りません。20日に予定していたジャガイモの種植えを1週間延期
しました。都内のメンバー数人も同様で手勢から言ってもやむなしでした。

<今日の話題>
東電福島第一原発の事故もなかなか沈静化されず、自称専門家の人た
ちを含め「いよいよヤバイ」から「ぼちぼち収まるだろう」との見方まで諸説
あって、国民は迷うばかり。というより「ヤバイ」派につく人が多く、それも
ヤバイ、という状況になってきました。政府の対応のマズサは誰の眼にも
明らかで腹立たしいですが、いまは菅さんが言う「決死の対応」の成功を
祈るばかりです。外部電源の確保に見通しが立った、というのが今日19
日夜までの動きでした。あとは通電チェックをクリアし通電すれば原子炉
のトラブルまでは行かないな、という素人の常識的な判断ができそう。
その点が最後の山場になりそうで、うまく行くことを願うばかりです。

これまで漏れ出た放射能が周囲へ、東北や関東へ、いやロサンゼルスまで
(キセノンが微量検出されたとの報道。人体への影響はまったくないと言
っていいほどの量。19日)飛散しており、また,茨城県内のホウレンソウ
からも厚生省の食品安全基準の3~5倍の放射能が検出された(19日)
という事態へ、事故の波紋が広がってきました。
こちらは心配です。事故封じ込めが成功したとして、この汚染がどの程度
なのかが筑波農場をもつわれわれNPOの関心事です。農畜産物の汚染
の推移を注意深く見守らなければなりません。

空気中の放射能は各県ごとの数値が発表されていて、東海村の数値は
0.1~0.2マイクロシーベルト。東海村より30kmほど南方にある我々の
農場あたりは0.1以下のようです。ならば例えばジャガイモの種植えなど
の作業中に関しては、ほとんど問題にしなくてもいいだろうと私は判断し
ています。いたずらに風評に乗り、そうした危機感を煽るのは良くないと。

飛行機で日本~ニューヨークを往復すると、宇宙の放射能を飛行高度で
受けるため、200マイクロシーボルトの放射能を浴びるというではありま
せんか。パイロットが放射能を浴びてガンになったという話など聞いたこと
ありません。筑波農場付近はその1000分の1以下のようです。

だから、原発事故の現状では、筑波農場で農作業するのにそう神経質
になることはない、原発事故の状況が今より酷くならなければ、ガソリン
が調達できれば、筑波へ出動するつもりです。
風評被害だけは絶対に起さないよう、増幅させないようにしましょう!!

ただ、菅さんの言葉尻を捉えるわけではありませんが、「決死」といった
言葉遣いや、もたもたした声明ぶりは、危なっかしくて仕方がありません。
どうしても言っておきたいもう1点は、外部電源の確保を事故後すぐやる
手はずを整えておくべきだったことです。はがゆくて仕方ありません。

pm11:59 I’m OK