無農薬栗

9月2日 How are you doing

例の茨城の栗農家。土作りにもっとも力を入れていて、
完全有機栽培、であることはすでに書きました。加えて
農薬はまったくと言っていいほど使ってないとのこと。

地力が強いことと、多少の虫の害や病気には目をつぶる
ことで、それを実現しているそうです。何年かに1回ぐらい
カミキリムシに幹をやられるのが目だったときだけ、その
部分にだけ、家庭用と言っていいような小さな噴霧器で
殺虫剤をかけるのだそうです。

実が青いとき、クリシギゾウムシという”害虫”が、実の中に
卵を産み付ける(卵管を突き刺すとかして産むのでしょうか)
のが、実が熟成し落果したあと幼虫に孵化するそうです。
それを避けるため、栗拾いの後、臭化メチルという薬剤で
燻蒸消毒し、卵を孵化させない対策を取っているそうです。

で、地力頼りで何もしないかというとそうではなく、できるだけ
虫を発生させない、寄せ付けないよう環境整備(下草刈り等)
を徹底させているとのこと。われわれNPOが”粗放管理”で
無農薬栗を作るのとは、やはり大違い。

第一、害虫とは農場主Hさんは、言わない。単に「虫」としか。
もう一点。「今年は春先の低温がどうのこうの、夏の干天が
どうのこうのと、出来を天候のせいには決してしない」と。
さすが、真のプロの農家は、違います。雲の上の人です。

pm10;18 I’m OK