食と農シンポジウムまで15日/アフリカ原産の雑草が日本で野菜に

1月7日 How are you doing

【食と農シンポジウムまで15日。参加者募集中。要領は12/15付】
お早くお申し込みを。

いろんな新顔の野菜がスーパーなどに出ています。アイスプラントという
塩分を葉っぱに取り込んだ、食べるとちょっぴり塩っぱい野菜をだいぶん
前に、飯田橋のスーパーで見て、ものは試し、と買って食べました。新顔
だけあって、値段がちょっと高いかな、味は塩っぱいのは驚きだけれど、
そんなに旨いもんじゃないな、という評価を下したきり忘れていました。

そのアイスプラントの、由来が1/6の読売新聞夕刊に出ていて眼を引き
ました。こいつ、もともとアフリカの砂漠の雑草だったそうです。詳しくは、
アフリカ南部のナミビア砂漠の原産だそう。それが欧州ではいち早く食材
や薬草として利用されていたのを、2000年ごろ、熱帯作物の栽培法を
研究していた佐賀大学の野瀬昭博農学部長が「日本でも」と研究開始。
試行錯誤の末に水耕栽培により、枯死を起す細菌性の病気も無農薬で
抑制する手法を開発し、大学発のベンチャー企業を設立して契約農家で
商業栽培し、7000万円の年間売り上げを得るまでに育ったそうです。

サラダなどでの生食用に加え、お菓子の素材、乾燥調味料にと、さらなる
消費拡大と特産品化を目指し奮闘中といい、葉っぱ自体が塩分を持って
いるという点に注目して、アイテムとしての成長を見守りたいものです。
野瀬学部長の分析では、肝臓への脂肪蓄積を抑え血糖値を下げる成分
が豊富に含まれているそうで、その点にも期待がかかります。

もう一つ、葉っぱの塩分は、こいつが土壌中の塩分を吸収しているという
生態に注目ということでしょう。つまり塩害土壌の浄化に利用できるという
こと。野瀬学部長は有明海の干拓地で試験栽培に取り組む計画だそう。

中国でも、オーストラリアでも、アメリカでも、塩害が大きな問題になって
いますね。ボクの取材体験でも、例えばオーストラシアで、深刻な塩害で
野菜も牧草も作れない耕地が増えているという声をたくさん聞きました。
野菜でこの問題が解決できたら素晴らしい。マグサイサイ賞ですね!!

pm6:28 I’m OK