10月27日 How are you doing
岐阜県中津川市加子母地区の”ストップ・ザ限界集落”の
日経の記事が面白い。夕刊で足立則夫記者による連載
がいま進行中。正式タイトルは「元気な山村 岐阜加子母
に住んでみる」。中味については、明日・・・。
さて、本論。加子母は、村だったのが05年に中津川市と
合併。旧村単位で見ると1000世帯、3250人の”山村”。
65歳以上の高齢化率33%。他と同様に人口減少中で、
高齢化率が50%を超えると”限界集落”というレッテルを
張られる危険ゾーンにじわり接近中というところ。足立記者
はそこへ1ヶ月住み、その元気ぶりの諸相を書いている。
10月スタート(毎週土曜日の夕刊)した連載では、例えば
70~80歳の高齢夫婦がトマトを栽培、年間300~350万
円を売り上げていること。主婦3人がポケットマネーを出し合い
45万円の起業資金で食品加工の事業を始め、朴葉寿司
などをつくって元気一杯なこと、などがレポートされた。
鎌倉時代の僧・文覚上人の墓に仏教の9万9千日に当たる
旧暦7月9日にナメクジ多数が出現するというので、上人を
尊崇する住民のアイデアでナメクジ祭りをやることになった。
そのとき「舐め籤」を売ろうというアイデアへ繋がり、今では
下呂温泉などの観光客が珍しがって訪ねてくるようになり、
今年は2630枚(1枚250円。日用品などが景品)も売れた。
住民上げてのそんな地域興しも盛り上がっているそうだ。
そんな元気の源になっているのが「やろまいか」の精神だと
いう。つまり「やってみようか」精神。遠州の「やらまいか」だ。
どういうわけかこの精神が加子母には横溢しているらしい。
”村じゅうの連帯”の意識強く、人情熱く、向上心高い地区と
いうわけだ。Iターン、Uターンも多いとか。受け入れるのは、
ここで盛んな木工所などだそうである。ならば、限界集落に
抗って、元気な山里がサバイバルできるのかもしれない。
壮大な実験が続いているモデルケースと見ることができる。
加子母と書いて「かしも」。注目の山村。HPもあったかな?
連載は12月一杯続く予定のようだ。
pm11:59(続報28日pm12:02) I’m OK