栗農家のプロ

8月31日 How are you doing

茨城の栗農家Hさん。近所の養豚農家から豚の糞尿を年のうち何回も
もらってくる。それを栗園の栗の木の間に30cmほどの深さの溝を掘り、
バキュームカーで、溝に糞尿を流し込む。その上から土をかぶせる。
生の糞尿は、ガスが出たりして肥料には良くない、と言われていますが、
木の間なので(それが真の原因かどうかは不明)、害はないそうです。
40年間もこの方法でやっているとのことで、土中の微生物の力で生の
糞尿が分解され、半年とか1年かかって栗の木の肥料になるのでしょう。
つまり、栗の木が吸収する肥料分は1年前のもの、2年間のもの、という
わけです。永年の間にその循環体系が出来上がっているのですね。

この有機農業がおいしい栗を作る基礎になっているとHさんは言います。
収穫した栗はもちろん農協などには出荷せず、すべて庭先販売か産直。
これで1kg5400円で売っているとのこと。スーパーで旬の時期に700円
とか800円で売られていることを考えると、信じられない値段ですが・・・。
しかし、これがブランドというもの。良い品を、再生産のできる価格にして
生産者が値付けをして売り、それを消費者が買うという構図です。
凄いというしかありません。NPO食と農としてもHさんを習い、どのように
NPOブランドの栗なり、野菜(イモ類)を作り上げるか、遥かな課題です。

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